HOME > 獣医師について > 獣医師の職域 −畜産検査−

放牧衛生検査

家畜保健衛生所や農業共済組合に勤務する獣医師および産業動物診療獣医師が携わる仕事のひとつに公共牧場の放牧衛生検査があります。
長野県内には稼働中の公共牧場が50か所あり、合わせて6,010ヘクタールの面積に約3,000頭の牛、馬、めん羊が放牧されています。

放牧衛生検査1


それぞれの牧場では毎年5月から11月頃まで放牧が行われますが、その間の放牧家畜の病気や事故を未然に防ぐために、牧場管理者と家畜保健衛生所、農業共済組合などが協力して放牧衛生検査が行われます。検査では放牧中の家畜はすべて牧場内に作られたパドック(集合場所)に集められ、獣医師が一頭一頭健康状態をチェックし、寄生虫病予防のための薬剤の塗布や、健康状態が悪いものには状況に応じて検査や治療が行われます。

放牧衛生検査2


牛海綿状脳症(BSE)検査

畜産物の安全を確保することも獣医師の仕事のひとつです。
長野県では平成13年10月18日から、牛海綿状脳症(BSE)にかかった牛の食肉が市場に流通しないように、県内4か所の食肉衛生検査所において全ての牛についてBSEスクリーニング検査(ELISA法)を実施しています。
さらに平成15年7月16日から、汚染実態の把握とまん延防止対策の検証のために、24か月齢以上の全ての死亡牛について佐久・松本家畜保健衛生所で脳のサンプルを採取し、松本家畜保健衛生所においてBSEサーベイランス検査(ELISA法)を実施しています。
これらのBSE検査はすべてそれぞれの施設に所属する獣医師によって行われています。

BSE検査1 延髄の切り出し作業

BSE検査2 試薬の分注

BSE検査3 結果測定


食肉衛生検査所でのその他の検査

内臓検査

内臓検査(牛・馬・豚・めん羊・山羊)

心臓・肝臓・腸管などを、病気がないかどうか1頭ずつ検査します。


内臓検査

枝肉検査(牛・馬・豚・めん羊・山羊)

筋肉、リンパ節などに異常がなかいどうか検査します。


内臓検査

食鳥検査(鶏・あひる・七面鳥など)

一羽ずつ検査員が内臓の検査を行い、病気がないものだけが食用となることになります。